2025/11/20
「どうして役者になろうと思ったのですか?」
「他者をとおして自分自身を知りたかったから」
この質問から始まった富良野GROUP久保隆徳さんによる『教育者のための実践講座~教育の本質は「問い」と「感性」から始まる』は、2年ぶり、30名以上の参加者(半数がリピーター、半数が初参加)で開催されました。

皆さま、こんにちは。
トータルバランス美容プランナーの小原 木聖です。
2年ぶりの開催!
こちらにて、北海道中小企業家同友会札幌支部共育委員会、そして札幌市中央東地区会後援による学習会のセミナーをまとめたいと思います。
2023年の開催依頼待ちに待ったこちらのセミナー、今回はリピートが半数、初参加が半数くらいの割合の参加者で行われました。
【セミナー内容】
2023年以来となる、久保氏による演劇的手法を取り入れた学習会を開催いたします!!
育成の現場で本当に必要なのは、「何を教えるか」よりも「どのように関わるか」。
この講座では、相手の微細な変化や場の空気をとらえる知覚力、 そして相手の内側から答えを引き出す問いを立てる力を中心に、 実践的なインプロ(即興)のワークを通して体感的に学びます。
さらに、学び合い・挑戦し合える関係づくりに欠かせない「心理的安全性」の エッセンスも交えながら、これからの育成者に求められる“見えない力”を 一緒に育てていきましょう。
会員の皆さまだけでなく、自社の明日を担う幹部社員の参加も大歓迎です!
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札幌支部共育委員会学習会 テーマ:育成者のための実践講座
~育成の本質は「問い」と「感性」から始まる~ 講 師: 富良野GROUP 久保 隆徳 氏
◆会 場:同友会事務所ホール(東区北6条東4丁目1-7 デ・アウネさっぽろビル13階)
〈講師プロフィール〉
福岡県生まれ。富良野GROUP(元「富良野塾」)を中心とした舞台の他、TVドラマ・CMなど多方面で俳優として活躍中。
ワークショップの指導経験を活かし、2010年度より北海道教育大学の「演劇的手法による教員養成の為のコミュニケーションプログラム」プロジェクトに参加。
俳優業と年間80本以上のワークショップの他、北海道教育大学、富良野高校の非常勤講師を務める。
研修実績…サントリー企業研修,JTB教育担当研修, 富良野市職員新人研修,札幌市薬剤師新人研修,JC岩見沢 ほか多数
【過去の内容】
富良野グループ 非言語コミュニケーション 立場と振る舞いの関係性
経営者の創造力をUPする~富良野グループ久保氏によるインプロメソッドセミナー~
今回は冒頭で述べたとおり参加者のポジションがいつも以上にバラバラ、久保先生も構成を思案しながらすすめておられました。
しかし、職場や職業で人を育成するという共通のテーマがある参加者の皆さまでしたので、そこはすぐに場に馴染んで体験されていました。
そのようなことから、最初は今一度「傾聴」とは何かというテーマを掘り下げたワークでした。
相手がもっと話したくなるような傾聴になっているのかどうか。
あらためて自分に問いかけたくなるような時間でした。
傾聴の方法についても、マツコ・デラックスさん、タモリさん、明石家さんまさんの3パターンを例に出され、他者に関心を抱く姿勢、相手に華を持たせる忍耐力、心理的安全性のある対応などの方法を解説していただき、役者さんならではの人間観察を含めた考察だなと感じました。
参加者の皆さまからも、傾聴力、そして質問力の幅について、驚き、反省、笑いなどさまざまな反応が見受けられました。
そして、最後はリーダーにとって大きな学びのあるワーク「イルカの調教」が行われました。
前回のセミナーや合宿でも大好評だったこちらのワーク。
「イルカになってどうするの?!」
実は、このワークとても奥が深いんです。
言葉の通じない(言葉に頼らない)指示を出すほうとそれを達成するほうの葛藤が場を包みます。
まさに、指導する側、される側の心の葛藤が表面に現れてきます!
※イルカの調教ワークについての説明を前回のまとめから引用します。
イルカとは、私たちリーダーポジションにいる人間が指示を出すべき相手をイメージしたものだと考えられます。
・何も反応がない時の不安感、行動に自信が持てない
・指示が多すぎるゆえの混乱
・イルカ側からも歩み寄る姿勢
・言葉以外から伝わるメッセージ
講師の久保先生が、合宿の時に言っていた言葉、
「このワークは、リーダーや経営者のポジションにある方にこそ是非やっていただきたい!」
そうおっしゃっていた意味がよくわかりました。
私も自社以外の仕事や所属する場所で、イルカ側のポジションにたって困惑する場面があります。
やはり、あまり困惑する場面が多いとモチベーションが下がるのは事実だなと思います(苦笑)
今回のセミナーはゲーム式であった為か、すんなりと自分の気づきに結びついたように思います。
それゆえに印象が強く、リーダー側の立ち位置において、イルカの状況は自分の心にしっかり刻んでおかねばと思った内容でした。
ああという間の2時間!
最後は、今回の学習会を後援していただいた札幌中央東地区会の石田会長から締めの挨拶をいただきました。
座学ではなく体感型で、コミュニケーションについて学ぶ意義を感じていただけたようで、とても嬉しく思いました。
懇親会の場でも、
「傾聴って実は自分の為になる!」
「また合宿をやって欲しい」
「イルカの役をやってみたい」
などたくさんの前向きなお言葉をいただきました。
今回も貴重な学びの時間をいただきまして、誠にありがとうございました。
また、こちらの続編を開催出来れば良いなと考えております。
講師の久保先生、中央東地区会の幹事さま、共育委員の皆さま、他参加者の皆さま、有意義なお時間の共有をありがとうございました。