2026/02/24
「また、髪の毛が抜けた」
「このままいったら、私はハゲてしまう!?」
心理学的(不確実性不安)に、人は曖昧な不安に最も弱いとされています。
なんだか抜け毛が気になるという時には、まずは客観的数値から検討してみませんか?
皆さま、こんにちは。
トータルバランス美容プランナーの小原 木聖です。
今日は頑張り屋女子/女性に多くみられるお悩みである『髪のトラブル』について、プロ向けの毛髪科学の学習と心理学の視点から検討してみたいと思います。
この記事が頑張り屋の皆さまにとって、何かしらの『心の美容液』になれば幸いです。
髪のお悩みはとても身近なことですが、「正しい知識」は意外と知らないものではないでしょうか?
実は、この知識を知るだけで不安が大きく軽減することがあります。
■ 毛髪の主成分をおさらい
● ケラチン蛋白 約90%
髪の大部分は「ケラチン」というタンパク質でできています。
毛髪ケラチンがしっかりしている髪は、適度な硬さ、弾力、ハリ・コシを持ちっています。
ケラチンはタンパク質の中でも特に硬い性質を持ち、皮膚のケラチン(角質層)はそれよりも柔らかいのが特徴です。
タンパク質は、約20種類のアミノ酸がつながって構成されています。
● 主なアミノ酸
・シスチン(約15%)
最も多く含まれる含硫アミノ酸(メチオニン、システィン由来)
⇒ 髪の強度・結合力に深く関与
・グルタミン酸
2番目に多いアミノ酸
うま味成分としても有名
・チロシン
メラニン色素の原料
⇒髪色形成に関与
● 水分 約10%(健康毛)
健康な髪には約10%の水分が含まれています。
この水分を守っているのがNMF(ナチュラルモイスチャーライジングファクター)=天然保湿因子です。
これが減少すると、乾燥毛、パサつき、ツヤ低下の原因になります。
● 脂質(少量)
細胞膜に含まれ、髪の柔軟性、水分保持に関わります。
● 有機物(微量)
遊離アミノ酸
核酸
尿酸 など
● ミネラル(極微量)
例:鉄、銅、二ッケル、コバルト、亜鉛
毛髪には排泄器官としての側面があり、体内の有害ミネラル(砒素・カドミウム・水銀など)が蓄積することがあります。
■ 毛の栄養は「チーム戦」
毛髪の形成には、単一栄養素ではなく相互作用が重要です。
・アミノ酸 → 毛の原料
・ビタミン → 助酵素として働く
・ミネラル → ビタミンの活性化
⇒つまり、バランスの良い食事が基本ですね。
目安として約30品目の摂取が推奨されています。
■ 髪はどのように生える?
毛髪は次のプロセスで形成されます。
毛母細胞が毛乳頭から栄養を受け取り、細胞分裂・増殖し、脱水反応を起こし、角化して毛髪として出てくるのです。
※角化とは?
柔らかい細胞(システィン)が硬い細胞(シスチン)へと変化することをいいます。
この過程で、しっかりした毛髪になります。
■ 毛の寿命(ヘアサイクル)
毛髪には生え変わりの周期があります。
● 成長期(約85%)約2〜7年
男性:2〜4年
女性:3〜7年
⇒髪が伸び続ける期間
● 退行期(約1%)
約4週間
⇒成長が止まる準備期間
● 休止期(約14%)
約3〜6ヶ月
⇒抜け落ちる準備段階
■ 抜け毛チェックのポイント
この辺が髪のお悩みと関わってくる部分ですね。
・自然脱毛
毛根がこん棒状
完全に角質化
⇒正常なヘアサイクル
・異常脱毛
毛根がやせ細る
未角化細胞が付着
ガラスや鏡に付着しやすい
⇒注意が必要
■ 髪の豆知識
心理学的に、人は曖昧な不安に最も弱いとされています。
不確実性不安、不確実性恐怖症などと言われています。
そのため、お客様が抜け毛を心配している時は、客観的数値を伝えることも大切なケアになります。
そのうえで、抜け毛の状態を判断して
▼ 毛髪の総本数
・東洋人:約10万本
・ブロンド:約14〜16万本
・赤毛:約8〜9万本
・毛穴:約3〜4万個
1つの毛穴から2〜3本生えています。
※3本の毛群が極端に見られない場合は要観察
▼ 1日の平均自然脱毛
・約70〜90本
・季節の変わり目:〜100本程度
⇒この範囲は正常
▼ 1日の成長速度
・約0.35〜0.45mm
・1ヶ月:約1〜1.5cm
▼ 髪の太さ
・約0.05〜0.1mm
・現代人平均:約0.06mm(やや細毛化傾向)
■ 心理学的視点から見る「抜け毛不安」の正体
ここもとても重要なポイントです。
臨床心理学では、外見に関わる悩みは:
・自己評価
・コントロール感
・将来不安
と強く結びつくことが分かっています。
特に美容領域では、実際の本数以上に減った気がする、正常範囲でも強い不安を感じるという認知バイアスが起こりやすいのです。
■ TBB(トータルバランス美容)サロン現場で大切にしていること
TBB的視点から特に重要だと考えている3つのテーマがあります。
① 安心感のある環境づくり
② 客観データをやさしく提示
③ 身体・栄養・生活リズムを統合的に見る
いかがでしたか?
髪は単なる「毛」ではなく、栄養、ホルモン、生活習慣、心理状態、すべての影響を受ける全身のバロメーターです。
だからこそ、TBBの視点では、
・正しい毛髪知識
・身体へのアプローチ
・心理的安心
この三位一体がとても重要だと考えています。
※これらを含めて、セルフケアの仕方を学びたい、プロとしてレベルアップしたいという方は、トータルバランス美容オンライン育成スクールをご活用ください。